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木は腐る?       ・・・・・・・・屋外用の木材と塗装と構造で長持ちします

bullet木はどうして腐るのでしょうか
bullet屋外で使える木もあります
bulletオイルステインで保護
bullet水をためない構造に
bulletウェスタンレッドシダーについて
bullet防腐防虫加工材について
bulletカナダ林産業審議会のホームページへ(ウェスタンレッドシダーのより詳しい説明)

 

木はどうして腐るのでしょうか

木を腐らせるのは木材腐朽菌の仕業です。腐朽菌は、空気中、土の中、私たちの身の回りのどこにでもいる、一般的な菌です。

腐朽菌も他の細菌と同じで、養分、水分、温度、空気がなければ繁殖できません。養分はもともと木が持っています。温度、空気は屋外では管理できません。ですから木が腐るのは水(湿気)が原因です。そのため木が腐るのは雨で濡れる屋外だけです(屋内でも結露、水漏れ、通風不足などで湿気ていると腐ります)。

木はもともと森で育った植物です。雨に濡れても、すぐに深く内部まで水がしみ込むことはありません。濡れてもすぐに乾けば、腐朽菌が繁殖する時間がなく、簡単に腐るものではありません。風さえ通れば、雨で濡れた部分は数時間もすれば乾いてしまいます。

しかし、乾かない環境では、木は大変弱いものです。乾かない環境とは、風が通らない環境で、密着面などです。地面に置いた材木は、上面は乾いても、地面と密着した下面は乾きません。2枚の板を重ねて置いておくと、重なっている部分は相当期間乾きません。深いひび割れなどがあると、その奥は風も入らず、やはり相当期間乾きません。また木口は繊維の断面が出ているため水を奥まで吸いやすく、乾きにくい部分です。

乾かずにいつまでも湿気た状態で置いておくと、やがて腐朽菌が繁殖をはじめ、木は腐りだします。腐りだすと、木はスポンジ状になり、さらに内部深く水が浸透していきます。内部まで入り込んだ水はなかなか乾かず、次の雨でまた濡れます。もはや乾くことがなくなった木材の内部で腐朽菌の繁殖の勢いが増していきます。

雨ざらしで地面に放置したら半年〜1年くらいで、地面から離しても2〜3年で木口から腐り始めるというのが一般的な木材のイメージです。

湿気があり、腐り始めた木材は虫にとっての格好の餌になります。なめくじ、まる虫、げじげじが発生し、最悪の被害は白蟻です。

 

 [実例 腐るウッドデッキ] 

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屋外で使える木もあります(ウェスタンレッドシダー)

しかし、すべての木材が同じように屋外に弱い訳ではありません。屋外に強い木材もあります。たとえばヒノキです。

古くからヒノキは湿気や虫害に強いことは知られていましたし、今でもヒノキは最高級の住宅用木材です。全ての骨組みにヒノキを使うことが予算的に無理な場合でも、地面に一番近い土台だけはヒノキを使うことが多いのもこの理由です。残念ながら日本のヒノキは資源が大幅に減少したため、価格も高く、日本ヒノキを使ってウッドデッキを作ることは現実的ではなくなりました。

ヒノキ以上に屋外に強い木材があります。その中で最も実績と定評があり、森林管理が出来ていて豊富な資源量のある樹種が、ウェスタンレッドシダーです。加工製が良く、木目がまっすぐなところが杉に似ているため、日本名はカナダ杉や米杉と呼ばれていますが、「木曽五木」の一つであるネズコ(クロベ)と同じヒノキ科ネズコ属の樹木です。ヒノキと同じように独特の芳香があり、ウッドデッキ製作中は甘い芳香が庭中に広がります。

ウェスタンレッドシダーが腐朽しにくい理由は、樹液中にthujaplicinsと呼ばれる殺菌力のある成分と、thujic acidと呼ばれる防虫性能のある成分を持っていることです。木の奥へ水がしみこんでも木材の成分そのものが持つ殺菌力が腐朽菌を抑え、防虫性が白蟻を寄せ付けません。無塗装、屋外放置でも環境によっては10年くらいの耐久性があります。また、他の針葉樹に比べて収縮率が極めて低く、水分によって反ったり、割れたりする事が少ないため、乾きにくい内部への水の浸透が起きにくいこともプラスしています。

ウェスタンレッドシダーは北米産です。屋外での耐久性は古くから知られ、アメリカインディアンがカヌーやトーテムポールの素材に使い、現代アメリカではウッドデッキ以上に木製の外壁(サイディング)や屋根葺き材として使用されています。

なお、ウリン材はインドネシア産の広葉樹で、非常に緻密で硬い木質のため水分の浸透がなく、さらにポリフェノール分を大量に含有しているため腐朽しません。

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オイルステインで保護

腐朽菌は湿ったところでしか繁殖しません。塗装で水のしみこみを防げば、素材のままでも10年はもつウェスタンレッドシダーであれば、さらに長寿命になります。

一般的に木の塗装といえばニスやペンキを思い浮かべますが、これは木の表面にプラスチックの膜を作る塗料で木を窒息させます。木は木材になっても、生きている時と同じように周囲の湿度に応じて水分を吸ったり出したりして呼吸していますが、膜で覆われた木は呼吸できず、内部の水分はよどんで腐り、木の細胞は弱り、抵抗力を奪ってしまいます。また、木の膨張と収縮は他の素材よりはるかに大きく、固いプラスチックの膜(ニス、ペンキなど)はこの動きに追随できず数年で小さなひび割れが出来ます。ひび割れから入った雨水は、膜で包まれているために乾きません。腐朽菌に活躍場所を与えてしまいます。

オイルステインは油成分が木に浸透し、木の繊維間に留まって水をはじく塗料です。このため木の膨張収縮に追随し、屋外に最適の塗料です。また多少の打傷などでも塗装効果は変わりません。塗膜ができないのでニスやペンキのような光沢には欠けますが、大切なウッドデッキを長く保護するため、ご了承下さい。

長所として、膜を作らないためニスやペンキのように塗りむらが気にならず、誰でも気軽に塗れる事。また、再塗装の際、ニスやペンキのように前回の塗膜をはがす必要必要がなく、簡単に重ね塗りが出来ることです。年に1回くらいは手入れのために再塗装したいウッドデッキには、この点でも最適の塗料です。

デッキワールドでは、ウッドデッキの本場米国のオリンピック社でウッドデッキ専用に開発されたオイルステインである「デッキステイン」を使用します。撥水性が高く、水をかけても水玉になり、雨上がりの太陽が出ると1時間くらいでデッキが乾く、乾きの良いデッキになります。

材料の段階で表、裏、横の4面すべてに塗装し、材料を切断した木口にも組み立て前に塗装します。木の繊維の断面は水を吸いやすく、さらに組み立て接合部分は乾きにくいため、腐るとしたらこの部分が一番危険なためです。無塗装の木材でウッドデッキを組み立て、完成後に塗装をした場合は見かけだけの塗装です。見えない部分、より保護の必要な部分に塗装ができず、雨ざらしで使うために木を保護する塗装としては手落ちです。デッキワールドでは高耐久のウェスタンレッドシダーにデッキ専用オイルステインを柱の裏まで全面的に塗って耐久性を更に高めます。

 

ウリン材は無塗装、メンテナンスフリーで半永久的に腐朽しませんので、塗装は行いません。

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水をためない構造に

日本の建築は釘を使わず、ほぞなどで木と木を接合する精巧な技術を持っています。構造的に丈夫で見た目もきれいで、すばらしい技術ですが、屋外で使うウッドデッキの腐朽対策には逆効果となります。どんなに精巧なほぞ穴にも水は入り込みますが、風は入らず、ほぞ穴の奥は恐らく乾くことは無いと思われます。腐朽菌の温床になります。

デッキワールドでは出来る限り単純な平面、しかも水が留まりにくい縦面での接合を行います。接合強度の保持のため、釘を使わず釘の5倍の引抜き強度のあるビスを使用します。住宅の2x4工法も基本的に釘の保持力で丈夫な木造住宅を作りますが、ウッドデッキは壁が無いため、釘よりも強いビスを使うものです。

フェンスを押してもびくともしない強固なウッドデッキとなり、床下は水が留まりやすい凹凸の組み合わせがなく、さらに耐久性を高めます。

[実例 ほぞ穴から腐朽]

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ウェスタンレッドシダーについて

デッキワールドのウッドデッキは総ウェスタンレッドシダー製です。cedar.jpg (13838 バイト)

ウェスタンレッドシダーは別名米杉、カナダ杉とも呼ばれ、北米大陸北西部に広く分布する高さ50mにもなる巨木です。

耐候性に非常に強いことは経験的に古くアメリカインディアンの頃から知られており、カヌーや、トーテムポールなどに用いられ、神格化さえされていました。

現代ではその秀でた耐候性により、外壁材、屋根材、ウッドデッキなどの屋外用途に広く用いられ、また赤味を帯びた美しい木目から室内や浴室用の壁材などにも用いられています。

レッドシダーの抽出成分は天然の防腐、防虫成分を含み、他の木材と比べて屋外での数倍の耐候性があります。無処理でも屋外に放置して10年くらいは腐朽せず、塗装すると更に寿命は伸びます。

ただし、土中に直接埋まる部分は防腐剤などの薬剤の浸透保護が必要です。

なお、レッドシダーの成分は銅を腐食させますので、銅系の釘などを使用することは厳禁です。

カナダ林産業審議会のホームページ(ウェスタンレッドシダーの詳しい説明と森林の写真)へのリンクもご利用ください。

 

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防腐防虫加工材(CCA処理材)について

表面が緑色をした防腐防虫加工処理材があります。

普通材(SPFが大部分)に高温高圧で薬剤を浸透させているので、普通の木材でも耐候性が格段に増加するとのことです。化学薬剤ですから、薬剤の浸透した表面は天然の防腐性能のあるウェスタンレッドシダーより強いと思われます。

しかし、この防腐処理材の9cm角の角材を切ってみますと、周辺から1cmほどしか薬剤は浸透しておらず、内部7cm角部分は無防備な状態です。木の繊維はそれほど簡単に薬液を通しません。

そのため表面は保護されていても、内部は保護されていませんので5年もすると、接断部分や、ひびわれの奥などから腐朽してくる可能性が大です。木材そのものが腐朽に強いウェスタンレッドシダーには及びません。

また、防腐処理はCCA (Chromated Copper Arsenate)処理と言い、はじめのCはクロム、次のCは銅、Aはひ素です。防腐処理材に直接触れても人体に影響はほとんど無いとのことですが、端材や廃材の処分時にこれらの重金属の焼却灰が空中や土壌に浸透して環境汚染を引き起こし、ダイオキシンを発生します。また、赤ちゃんや愛犬がいる場合はデッキ床を舐めるかも知れませんので薬剤処理の木材は避けた方が無難と考えます。

デッキ製作中に大量のおがくず(切削粉)が発生します。これを吸入するとクロムやひ素で作業者の健康を害する恐れもあるため、デッキワールドでは防腐加工材は使用しません。木材そのものに耐候性があり、香りのよいウェスタンレッドシダーだけを使用します。

[実例 ひび割れと腐朽] 

 

[実例1 ひび割れと腐朽]   [実例2 腐るウッドデッキ]    [実例3 ほぞ穴から腐朽]

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15/03/26更新       千葉県船橋市飯山満町3-1319-17   デッキワールド   Tel 047-490-1391  Fax047-490-1381 [メールお問合せ]